REPORTレポート

≪EDIT CITY 都市の探検と編集 powered by GAKU≫ プレ授業 2日目レポート≫
2024.04.01

≪EDIT CITY 都市の探検と編集 powered by GAKU≫ プレ授業 2日目レポート≫

プレ授業では、2日間を通して、チームに分かれて中野の街を歩いて撮影し、自分が撮った写真について想い想いに言葉を添える「フォトエッセイ」を作り上げていきます。
今回は、年齢や住んでいる場所も異なる個性豊かな10代の方10名が参加してくれました。

1日目のフィールドワークが終了し、2日目はいよいよ撮影した写真について、自身が感じたこと、考えたこと、写真を見返して新たに気づいたことを言葉に書き出していきます。

果たして生徒たちは自分の肌で感じた中野をどのように表現するのか、ドキドキな2日目のスタートです!

☆1日目の授業風景も合わせてご覧ください。https://sunplaza-city.net/news/808/

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「2日目スケジュール」

13:10 編集者山若さんのプチ講義

13:30 チームごとに他の人の写真にコメント

14:00 エッセイ作り

15:30 エッセイを写真とともに発表

17:00 振り返り
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■編集者山若さんのプチ講義

2日目の授業は明治大学中野キャンパスの教室にて行いました。
1日目で生徒たちはすっかり打ち解けて、なごやかな雰囲気の中で授業がスタートしました。

さっそく、山若さんから編集するにあたってアドバイスをしてくださいました。

山若さん:「編集するときに大切なのは、 “計画”と“逸脱”です。書き進めていく中で、気づいたら、頭 の中に思い描いたものから全く違うものが生まれていくことがあります。見たことをありのままではなく、別のものとの関係性の中で語ったり、そこに新しい視点を見出していったりする。そうやって、元々計画していたものからどんどん逸脱していくことで面白いものが生まれていくのだと思います。」

生徒と一緒に聞いていた私も”なるほど!”思いながら、計画を軸にどれだけ逸脱できるかで文章の深みは大きく変わってきそうだなと考えていました。

山若さん:「完成させるために書くのでありません。書きながら色々なことを考えて思わぬ方向に行ってしまっていいです!プロセスを大切にしてください。」

山若さんが生徒の背中を押しながら、エッセイ作りが始まりました!

■チームごとに他の人の写真にコメント

ここからは、チームに分かれてそれぞれエッセイを書く写真を見せ合いました。

自分だけの視点ではなく、他の人からも意見をもらうことで新たな発見につながります。

どうしてこの写真を選んだのか、どこが気になったのか、チームで話しながらみんなで分析しました。

私のチームの生徒が選んだ横断歩道の写真です。

撮影した生徒は「スクランブル交差点って渋谷を連想するけど、警備員が手で交通整理をしているところに人のあたたかみを感じた。」と話していました。

私は中野にこんな交差点があったことを知りませんでしたが、警備員に興味を持っているところにその子らしさが出ているなと思いました。

他の生徒たちは「どうして一面に横断歩道が広がっているのだろう」「奥のお店の看板もしましまだから、しましまが好きなのかもね!」と違う角度から様々な意見が出ました。

1枚の写真をみんなで見ることで、思ってもいなかったような視点が出てくるのが面白いですね!

■エッセイ作り
チームで意見交換したあとは、各自エッセイ作りに取り組みました。

B5サイズの真っ白な紙にボールペンを使って手書きで書きます。

とにかく1枚の紙を埋めること!これを目標にひたすら集中して書きます。

にぎやかだった教室の雰囲気が一気に真剣モードに!
教室にはペンを動かす音が響き渡ります。

横書きの子もいれば、縦書きの子もいます。

筆跡にもその子の個性が出ています。

こんなにぎっしり!みんなきれいな字で丁寧に書いています。

書きたいことが溢れて3枚以上書いた子もいれば、どう表現したらいいのか途中で手が止まってしまう子もいました。

山若さんは今回の授業のように、1時間半書き続けることを毎日実践しているそうです。

もちろん手書きで!

パソコンやスマホを使って書くとすぐに書けて便利ですが、時間をかけて自分の手で書くことで、書きたいことが頭の中で溢れて手が追い付かなくなるのが良いのだとか。

ペンで書くので消しゴムは使えません。

二重線で消したり付け加えたりする痕跡がたくさん残っているのでたくさん考えたプロセスが見えます。

■発表会
1時間半書き続けて発表の時間がやってきました!

写真とともにどんなことを書いたのか発表しました。

小説家のように、写真から独自の物語を広げている子もいれば、物に自分を置き換えて自分の弱さや性格を重ね合わせている子もいました。

10代の発想力の豊かさも素晴らしいですが、みんなとにかくプレゼンが上手!!!

独自の視点からどう話を広げたのか、どんなことを想像していったのか、生徒それぞれが感じた“中野”を自分の言葉でしっかり語っていました。

今回の授業では、“じっくり見ること”“じっくり考えること”“じっくり書くこと”の他にも“しっかり伝えること”も力がついたように感じました。

山若さんが一人ひとりフィードバックをし、発表は終了しました。

みんなお疲れ様でした!

■これからのこと

2日間にわたるプレ授業が終了し、これから1冊のフォトエッセイにまとめます。

どんなフォトエッセイになるかはお楽しみ!
完成は2024年秋頃を予定しています。
こちらのHPやつくるのなかののSNSで告知するのでしばらくお待ちください。

また、2024年秋頃から本授業が開校します。
プレでは2日間の授業でしたが、本授業では半年間!もちろん舞台は中野です。
時期が近づいたら生徒の募集を開始するのでこちらもお楽しみに☆







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