中野サンプラザアーカイブ大作戦！！～レゴでサンプラザをつくる男たち～最大の難所！？「搬出」そしてお披露目編
「この三連休は暑くなるらしいよ。」
駅で聞こえてきた会話をよそに、模型がおかれている事務所へと走った。
2023年7月15日土曜日。これから中野の街が熱く盛り上がろうとしている、そんな気配を感じながらたどりついた先で待っていたのは、、、
完成一歩手前の中野サンプラザ。
「最後に少し手を加えたいんですよね。」
そういいながら、東大レゴ部の精鋭たちは、この巨大模型をいかに会場へ運ぶかを考えていた。
それもそのはず。この模型は約2.6万ピースのレゴブロックでできた重さ45キロを超える巨大作品。当然、運搬にはかなりの慎重さが求められる。
ところでレゴの作品ってどうやって運ぶんだろう？
筆者がそんなことを考えていると、部員たちはおもむろに運搬の準備を始めた。
もしかして台車に乗せて運ぶのか…？？想像の100倍原始的な運び方に驚いていると…
ドアを通り抜けられないのではないか…これじゃ展示できないのではないかとヒヤヒヤしていると…
そこはさすがの東大レゴ部。事前にドアの幅をしっかりと測っていた様子。
無事に外に運び出された巨大中野サンプラザ模型。
しかし、一難去ってまた一難。ここから中野サンプラザまで運ばなければいけない。
当然ながらすべてがレゴブロックでできているこの作品。もし倒れてしまった時には、、、、
想像もしたくない悲劇が待っている。さらに、もうすぐ展示が始まるという時間との勝負。
道路のちょっとした凹凸に注意しながら慎重に運搬をする。
途中で記念写真。
ようやく中野サンプラザに到着した時には、運搬開始から40分が経っていた。
灼熱の中、無事に運びきった東大レゴ部の部員たちもさすがに皆汗だく。
暑い中ご苦労様でした。
そして、ついに完成した作品。
設計日数50日、組み上げ日数3日間、総使用パーツ数は約2.6万個。
レゴの歴史に刻まれる（と筆者が勝手に思っている）超巨大作品が完成した。
中野サンプラザの中に中野サンプラザ。なんだか不思議な感覚になる。
記念写真。
中野サンプラザの中に中野サンプラザがあるという不思議な光景に、当日はたくさんのお客様が集まっていた。
涙ながらに中野サンプラザとの思い出を語ってくれた方もいれば、お手製のミニサンプラザを持ってきてくれた方も。「これ全部レゴで作ったの！？」と驚いてくださる方やただただじーっと見つめる子どもたちも。
この作品を通じて多くの人に中野サンプラザの魅力が伝わったのではないだろうか。
閉館後も多くの人々の記憶の中にそれぞれのカタチで残り続けるであろう中野サンプラザ。
その中野サンプラザを多くの人が親しみを持てるレゴブロックで再現した今回のプロジェクトは、たくさんの方々が改めて中野サンプラザでの思い出を振り返り、懐かしむ、いい機会になったのではないだろうか。
中野サンプラザアーカイブ大作戦（完）
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